先日、グーグルのSearch Console
(旧ウェブマスターツール)で、「構造化データ」の項目を開いたら大量にエラーが出ていたので対処したメモです。
- 構造化データ
- 構造化データとは、記事のジャンルやタイトル、本文、著者、そして会社名や連絡先など、HTMLタグだけでは難しい詳細な意味付けを行うマークアップです。人間がウェブページを見たとき、どれが会社名でどれがその会社への連絡先か、といったことはおおよそ見当がつきますが、検索エンジンなどクローラはHTMLタグだけでこれらの内容を正確に理解することができません。構造化データによるセマンティック(意味的)なページにすることで、機械に対してもより正しい内容を伝えやすくなります。
というわけで、今回エラーが出ていたのはmicroformats.org
のhentry
というブログ記事の構造化データに「必須項目のauthor
(著者)とupdated
(更新日)がない」というものです。
普段は、HTML5で使えるschema.org
(パンくずのData-Vocabulary.org
含む)しか使わないのでMicroformats
がよう分かりません。とりあえずclass
属性を使用するんだなぐらいの認識です。
エラーは、各記事(<article>
)にclass="hentry"
を充てているのに必須項目の著者や最終更新日のクラス名がないぞ!と怒っています。うーん、class
で指定すんの不便です。ググってみても「<article>
のclass="hentry"
のクラスを取っ払ってMicroformats
をやめてしまう」なんてのもあるし、きっと流行らんでしょうね。
WordPress
以外では全く使わない代物ではありますが、「トル」のはなんとなく解決しない感じで気持ち悪いので「イキ」の方向で修正することにしました。
Microformats
のhentry
のフォーマットについては公式のWikiがあるのでそちらを参考にしました。新しくh-entry
というバージョンが用意されているようですが、現時点でそれほど未来を感じないので今回は無視します。
hentry · Microformats Wiki
記事のタイトル
hentry
の必須項目の中でも「記事のタイトル」はschema.org
のitemprop
属性とclass
属性を併記する形で指定できるので簡単です。タイトルや記事概要など、このタイプのプロパティはエラーになっていなかったのでそのままにしておきます。
最終更新日時
登録日時と最終更新日時が同じ「投稿したての記事」とかは最終更新日時を吐き出さないようにしていたのですがそれはNGでした。「登録日時」が必須なのではなく「最終更新日時」が必須だそうです。非表示でもいいのでとりあえず全ての記事で最終更新日時を吐き出すように変更しました。
内容はDatetime Design Pattern
というフォーマット文字列に倣う必要があるようですが、<time>
のdatetime
属性を使用して正しい値が指定されていれば問題ないかなと思います。
Datetime Design Pattern · Microformats Wiki
著者
hCard
というフォーマットに対応する必要があるらしく、最初は指定するクラス名がわかりませんでした。基本的に公式Wikiにあるサンプル通りでいいと思います。
hCard 1.0 · Microformats Wiki
class="vcard"
を用意して、その中に著者名のclass="fn"
、URLのclass="url"
、会社・団体のclass="org"
とか指定します。他にもニックネームとか電話番号とかいろいろありますが必須なのは著者名(class="fn"
)だけみたいです。schema.org
と併用する形で修正しました。
以上、Search Console
の「構造化データ」でエラーが出ていたMicroformats
のhentry
の修正でした。その後確認すると無事エラーは消えていました。世間の流れ的にも使いやすさ的にもschema.org
だし、で今後も使うかわかりませんが、まぁ両対応しておくに越したことはないので、また何かしらあったらやるだけやってみます。