DTMLogic7で楽譜作成

装飾音符とアルペジオ(インディペンデント)

前打音などの装飾音符は、インディペンデントの属性を設定する。インディペンデントの音符の音価はないものとして扱われ、後に続く音符がずれることなく表示できるようになる。装飾的な分散和音(アルペジオ)の場合はインディペンデントだけでは難しいので声部を分けて作成する。

前打音の装飾音符

前打音のような装飾音符は、スコアウィンドウで音符を選択して「メニュー › インディペンデント › 装飾音符(インディペンデント)」で指定する。インディペンデントによって音価はないものとして扱われるようになり、後に続く音符がずれることなく表示できるようになる。装飾音符を選択した場合は、符尾に斜線が引かれタイが付く。

Logic7 スコアウィンドウ › 前打音
入力時の前打音

Logic7 スコアウィンドウ › 前打音の装飾音符
「インディペンデント › 装飾音符」の前打音

Logic7 スコアウィンドウ › 前打音
「インディペンデント › インディペンデント」の前打音

装飾的な分散和音(アルペジオ)

Logicのインディペンデントは連符にできず、装飾的な分散和音を表記することができない。音価を持たない装飾的なアルペジオは、別途声部を用意して設置する。

Logic7 スコアウィンドウ › 装飾的アルペジオ
リアルタイム録音で装飾音符を入れるとそのままでは楽譜がメチャクチャになってしまう。
(例:アルペジオの分、一拍目のハ音が後方に追いやられている)

アルペジオの装飾音符は声部を別に移す

装飾的な連符をスコアでうまく表示させるために、装飾音符用の声部を用意して、装飾音符だけをそちらの声部に移す。この方法は再生に影響を与えてしまうので、元の演奏が必要な時はスコア用トラックを別に用意してそちらだけを編集するようにする。

また、クオンタイズの設定によっては速い連符をうまく表せないことがあるので、小さな音価を表せるようスコアのクオンタイズも調節しておく。

クオンタイズをかける

Logic7 スコアウィンドウ › 装飾的アルペジオ
アルペジオの連符を別の声部に移す。(声部ごとの表示 control+X

声部を別にしたら、後ろにズレた音符の発声タイミングをマトリクスウィンドウで調節する。

Logic7 マトリクスウィンドウ › 装飾的アルペジオ
先ほどのハ音の位置をマトリクスウィンドウで変更したところ。ついでに連符の符鈎を減らす(16分)ために装飾音符の間隔も空けている。

Logic7 スコアウィンドウ › 装飾的アルペジオ
マトリクスウィンドウの編集後、スコアで確認する。(声部ごとの表示 control+X

連符の見栄えを整えて装飾音符に見せる

スコアの連符を調整をして装飾音符の見た目にする。

  1. 連符の数字表記を消す。(連符ウィンドウで「数字非表示」にチェックを入れる。)

    連符を入れる

  2. サイズツールで小さくしたりレイアウトツールで間隔を狭めたり音符の位置調整をする。後ろの音符もレイアウトツールで少し後ろにずらして重ならないようにする。

    音符の位置を調整する

    Logic7 スコアウィンドウ › 装飾的アルペジオ

  3. 声部ごとの表示 control+X を解除して表示確認。スラーを付けたり符尾の上下を指定して完成。

    Logic7 スコアウィンドウ › 装飾的アルペジオ