スコアソング設定では各ソング個別の設定ができる。
スコアソング設定やインストゥルメントセット、スコアスタイルを他のソングでも使いたい場合は、設定済みのソングから設定以外の余分なデータを省いた上で、テンプレート保存する。起動時に毎回起ち上げたい場合には“Autoload.lso”と言う名前でテンプレート保存する。
一般
- 余白
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スコアとパートにそれぞれ印刷時の余白を指定する。
スコアは日本語でいうと「総譜」、全てのパートを表した楽譜のこと。パートはそのまま「パート譜」。シーケンスソフトではトラックと考えれば概ね大丈夫(実際は違ってくることがある)。
スコアウィンドウでは余白は緑色の線で表示される。 - ヘッダー余白
- 1ページ目にのみ設けられる余白。スコアウィンドウでは青色の線で表示される。ヘッダー余白内に打ち込まれたテキストデータはタイトルとしてセンタリングされて表示される。余白・ヘッダー余白はスコアウィンドウでも線のドラッグで調整可。
- 譜表システム間の間隔
- 段を改行した場合の上段と下段の余白(行間)。総譜の場合のパート間の余白ではない。これもスコアウィンドウでドラッグで調整可。
- ブラケットスペースを追加
- 譜表の先頭に楽器名などを入れるために設けるスペース。
- マージン切替
- 複数ページのノド(見開きページの内側)の余白。チェックを入れるとページ順に左右交互に入る。本にするつもりがなければ必要なし。
- スペーシング(間隔)
- 比例は音価に応じたスペース、等間隔はソレを無視したスペース。音符の密度やレイアウトは一定ではないので、スコアを作りながらイジッてみる。
- 傾斜値
- 連符の傾斜を数値で設定する。Logic7ではソング全域に設定されるので細かい設定は不可能。
- 1段譜を開く
- 左端に縦線が付かないようにする。1段だけの譜表はココにチェックを入れる。
- 最後の段を調節
- チェックを入れると最後の段を右端まで延ばす。
- ミュートされたリージョン、トラック、音符を隠す
- アレンジウィンドウでミュートされたものやスコアウィンドウでミュートした音符も含む。
- エイリアスを表示
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エイリアスはリージョンの参照。演奏の繰り返しに使う。
Logic7では、スコア上で繰り返し記号を入れても再生には影響しないので、演奏とスコアの整合性を取りたい場合、繰り返し部分のエイリアスを非表示にする(非表示にしてもスコア上で変なスペースができる場合あり)。 - 繰り返し記号を切替
- 通常の繰り返し記号を使う場合にはチェックを外す。
- コードシンボルの言語
- コード表記が必要な場合は英米式でよいと思う。
ナンバー及び名称
- ページ番号
- ノンブル(ページ番号)を表記する。ページのオフセットは最初のページのノンブルを決める。ノンブルのフォントやスタイルの設定は「テキストスタイル」で行う。
- 小節番号
- 小節番号を表記する。ステップは何小節間隔で入れるか。ノンブル同様、フォントやスタイルの設定は「テキストスタイル」で。
- インストゥルメント名
- インストゥルメント名を表記する。フォントやスタイルの設定は「テキストスタイル」で。
ギタータブ譜
- タブ譜へのアサイン
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弦の指定が必要なタブ譜の作成では、MIDIのチャンネル分けをする必要がある。各弦にチャンネルを割り当てる。ギタータブ譜を見慣れた人は“チャンネル反転”を選ぶ。数字の1-6は各開放弦の音名、半音下げチューニングなどは各弦の音名を変更する。
タブ譜 › 各弦にチャンネルを割り当てる
音部記号&調号
- 音部記号
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音部記号の表示設定。
「段の最後に表示」は右端に補助的に表示させるためのものだが、次の段が無いか、もしくは別リージョンの場合は表示されない。
曲の途中で表示される音部記号を小さくするには「変更時〜小さく」でマイナスの値を指定する。 - 調号
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設定項目は音部記号と同じ。
「自動キートランスポジション」は移調楽器を使う時にチェックを入れる。移調楽器でも全て臨時記号で表す場合はチェックを外す。
「トランスポーズ〜」は移調楽器などが、異名同音調で調号が多い方になる場合に代わりに調号が少ない方の調号にする。
ナチュラル記号は転調したときに前の調号に対するナチュラルを表記するかどうか。一般の楽譜は見やすくするために明示させる場合が多い。
音部記号や調号についてよくわからない人はとりあえずそのままに。 - 拍子記号
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Logic7では複合拍子ほかすべての拍子に対応できるが、同時に複数の拍子を表示することはできない。
どうしてもの場合は限界と強引な対処方法を。 - オクターブシンボル
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オクターブ記号などの表示設定。スコア上でのフォントやスタイルの設定は「テキストスタイル」で。
よくわからない時はそのまま。
レイアウト
数値指定により、それぞれの大きさや太さ・間隔などを設定できる。最初はおもいっきり数字を動かして効果を確かめるとわかりやすい。
MIDI定義(MIDIミーニング)
Logic7では、デフォルトではスコア上の表現記号は演奏に影響を与えないが、MIDI定義ができる表現記号は、スコア上のメタデータ(音符やペダル以外のアーティキュレーション)で、実際の演奏に効果を与えることができる。例えば「スタッカーティッシモの部分はヴェロシティを上げて長さを短くする」など、スコア上での表現記号オブジェクトの挿入によって演奏に変化を与えることができるようになる。この場合、リアルタイム録音でもスコアへの表現記号の挿入により演奏情報が変わってしまうことがあるので注意。スコアウィンドウからこの画面を呼び出す時は「レイアウト › MIDIミーニング」。
カラー
スコアウィンドウの「メニュー › 表示」から、音符を色分けして表示する場合の色指定。カラー表示の場合でも白黒で印刷するにはスコアウィンドウの「メニュー › 表示 › モノクロで出力」にチェックを入れる。
- ピッチカラー
- 音符を音高ごとに色を指定する。デフォルトが気に入らん場合はココで。
- ベロシティカラー
- 音符をベロシティ(音の強さ)ごとに色指定。マトリクスウィンドウでピアノロールに表示されるものと同じ。数値はベロシティ値を表す。
- カラーオプション
- 臨時記号や付点も同じようにカラーにしたい場合にはチェック。