長い間ほったらかしにしていたブログを一新したくて久しぶりにMovable Typeをいじっていたのですが、たびたび訪れる再構築がじれったくて挫折しそうになりました。無料ブログをやっていたもっと前はそこそこ記事を書いていたのに、メンテナンスが面倒でいつしか放置するようになったんだなぁ、と思い出しました。
そんなこともあって最近モジュール版PHPを利用できる共用サーバを借りたので、いっそのことWordPressに乗り換えてしまおうと痛い腰を上げました。
とりあえずはモジュール版PHPが快適です
モジュール版PHPを利用できる共用サーバ
今回はさくらインターネットの共用サーバからロリポップへサーバ移転しました。CGIからモジュール版PHPへの切り替えた結果、単純にページの表示が速いなと感じることができました。ガラッと環境が変わったので以前との比較はフェアではありませんが、メモリ消費などCGIに比べて優位な点は少なからずあるかなと思います。
ちなみに、CGIとはサーバがリクエストに応じてPerlやPHPなど他のプログラムを呼び出して実行する仕組み・仕様です。リクエストのたびにプロセスの起動・破棄を繰り返すので、FastCGIやモジュール版をはじめとする常駐型に比べるとサーバの負荷が大きいです。
昔は、CGI/Perlとモジュール/PHPの比較による「PerlよりPHPが速い」という勘違いが多かったらしいですが、一般的にPerlはインタプリタ言語の中でも相当速いと言われています。今回もPerlで書かれたMovable TypeからPHPのWordPressへの乗り換えなので誤解がないようにしないといけません。モジュールをガンガン読み込んで使われることの多いPerlですが、素のPerlスクリプトはとても速いです。
かいつまんでざっと端折った移行手順
Movable TypeのテーマとかプラグインをWordPressに移設するなんて荒業できないので、乗り換えといってもエクスポートしたのは記事とかだけでした。ウィジェットの並びとかパーマリンクは前のものを参考にWordPressで新たに設定しなおしました。
HTMLテンプレート&スタイルシートの修正はある程度ボリュームがあります、仕方ないですが。
1. 新しいサーバを契約。
移設が終わるまでは以前のサーバと契約期間を重複させる。
2. 新しいサーバでドメインが使えるようにドメイン設定をしておく。
ただし、ネームサーバの変更は一番最後、全てのデータの移行が終わってから行う。
3. Movable Typeがある現在のサーバにWordPressもインストールする。
すでにドメイン設定がされている方で作っておけば後からデータベース内のURL変更をしなくて済む。
4. Movable Typeの記事をエクスポート。
メニュー › ツール › 記事のエクスポート を選んで「ブログ(ウェブサイト)をエクスポート」をクリック。 このエクスポートファイルにはカスタムフィールドなどの情報は含まれない。
5. その他の設定も手作業で入力しておく。
パーマリンクやPINGの送信などなど、Movable Typeからそのまま持ってこれない設定を手入力で済ませる。パンくずやサイトマップ、問い合わせフォームなどは必要に応じてプラグインで対応する。
6. WordPressへ記事をインポート。
ツール › インポート へ移動して「Movable Type と TypePad」をクリック。プラグイン「Movable Type・TypePad インポートツール」のインストールが始まる。インストールが終わったら「プラグインを有効化してインポートを実行」をクリック。
7. 新しいサーバにWordPressをコピー。
新しいサーバ側で引き続き同じデータベースが使えない場合は、phpMyAdminでデータベースをエクスポート&インポートする。データベースをインポートした時に、文字セットがUTF8のままなのにWordPress内で文字化けする時は、wp-config.php内の
define('DB_CHARSET', 'utf8mb4');
を
define('DB_CHARSET', 'utf8');
に変更してみる。
wp-config.php の編集 - WordPress Codex 日本語版
8. ドメインのネームサーバを新しい方へ切り替える。
URLリライトやリダイレクトなど.htaccessの設定を行なっている場合は、移転先でも問題なく動作するかテストしておく。
いつもはどうでもいいことでハマってツイてないことばかりですが今回は割りとスムーズにできました。またその後の経過を上げたいと思います。それでは。